(どうしよう…どうしよう…)
私、今度こそ葉月くんに傷付けてしまったんじゃないかと思ってしまった。
気付いたら屋上庭園から逃げていた。
葉月くんを知るという事は心の部分を知ることくらいは理解していた。
理解していたのに、そこまでとは思っていなかったんだ。
なんで…どうして…。
【ドンっ】
逃げるように校舎の中を早歩きしていると、前から歩いている人に気付かずそのままぶつかってしまう。
「わっごめん、大丈夫? って美沙樹?」
ぶつかった相手は篠原くんだった。
「えっ…美沙樹どうしたの? 今の痛かった?」
「えっ…あ」
そういえば、私いつの間にか泣いていたんだ。
「えっとえっと…あ、これ」
泣いている私に篠原くんは慌ててブレザーのポケットに手を入れる。
「これ、使う?」
「あ、ありがとう…」
篠原くんは気を遣って私にハンカチを渡してくれた。
「じゃあね、俺、優弥探してるから」
そう言って、私にハンカチを渡し、そのまま去っていった。
私、今度こそ葉月くんに傷付けてしまったんじゃないかと思ってしまった。
気付いたら屋上庭園から逃げていた。
葉月くんを知るという事は心の部分を知ることくらいは理解していた。
理解していたのに、そこまでとは思っていなかったんだ。
なんで…どうして…。
【ドンっ】
逃げるように校舎の中を早歩きしていると、前から歩いている人に気付かずそのままぶつかってしまう。
「わっごめん、大丈夫? って美沙樹?」
ぶつかった相手は篠原くんだった。
「えっ…美沙樹どうしたの? 今の痛かった?」
「えっ…あ」
そういえば、私いつの間にか泣いていたんだ。
「えっとえっと…あ、これ」
泣いている私に篠原くんは慌ててブレザーのポケットに手を入れる。
「これ、使う?」
「あ、ありがとう…」
篠原くんは気を遣って私にハンカチを渡してくれた。
「じゃあね、俺、優弥探してるから」
そう言って、私にハンカチを渡し、そのまま去っていった。