「〜〜っ」



「………」



膝枕すると自分で言っておいて、いざすると恥ずかしくて目を下に向けようとしない。



「あのさ、美沙樹…」



「ごめんね、ごめんね。
やっぱ無理、葉月くんの目見れない」



「…まったく」



(本当、不思議な子だよ)



「あ…」



空が青い。



空気は11月もあって少し冷たく感じるけど、でもなんだろう温かく感じるのはなんでだろう。



本当はただ理解してくれる人がほしかったのだろうか。



(いいな)



空は綺麗で曇りがなくて、いつまでもいつまでも真っ直ぐに続いている。



「……」



美沙樹見ると未だに恥ずかしいのか、俺の顔を向ける事なく明後日の方向を向けている。



「ねえ、美沙樹」



「ん?」



「あのさ、おかしな事を聞くかもしれないけど答えて貰えれるかな?」



「へっ…あ、うん」



なぜこんな事を美沙樹に話そうと思ったのか、でもそれは美沙樹が俺の事を知りたいと言ってくれたからかもしれない。