願う先にある想い

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『聞きに来る?』



文化祭に遊びに来ていた天仲さんは、俺にそう言っていた。



それはおそらく、以前言われた゛心原家には秘密がある゛と言っていた事だろう。



俺は美実さんの被害の1人だからこそ、言ってくれたくれた言葉だ。



翌日に教えてくれると言ってくれたけど、美沙樹の居場所が見つかった事でそれどころじゃなく、俺も美実さんと接して病院で倒れてしまい、機会を失っていて忘れていたけど、天仲さんは覚えていたんだ。



天仲さんも同じように美沙樹のような不思議な力を持っている。



同じ血を通っているからだと思うけど、天仲さんが言うにはその力についての秘密なのだろう。



いくら身内関係があったとはいえ、どうして天仲さんは俺に教えようと思ってくれたのだろう。



天仲さんは俺の心にある痛みを知っている。



でも、ただ傷ついているだけの心を知っているだけの事だけだが。



それでも、なぜか理解してくれている。



美沙樹も変な子だけど、天仲さんも結構変わった人だと思う。



これも繋がっているからの事だろうか?



「はあ」



(ダメだ……)



他人の事を考えるのは疲れる。



ただでさえ、学校でも素で出すようにしているせいか、不眠症でほとんど寝れてなくて、美沙樹は美沙樹で…、いや美沙樹は違う。



あの子は単に素直なだけなんだ。



せっかく包帯も取れて皮膚もくっ付いたというのに。



(また、傷跡作っちゃったな)



これで、2か所目だ。



しかも、同じ左手なんて…。



(つくづく、左手に運がないんだな…)