「あー響! やっと来た!」
「ごめんね」
ここあさんはそのまま家に帰っていった。
もうすぐ後夜祭の催しが開催されるので、校庭へと向かった。
後夜祭と言っても、一応ハロウィンパーティみたいな催しものである。
「ほら、うちのクラスこっちだよ」
「うん」
玲杏ちゃんに手を引かれクラスの持ち場へと導くと、既に葉月くん達は居た。
「しかし、いつの間にこの飾り付けしたのかな」
確か、来場者は5時までという規定があって、ここあさんが帰ったのもそのぐらいだった。
「はい、響」
「ありがとう」
玲杏ちゃんからキャンディーを受け取り口に入れる。
(甘い…)
「………」
キャンディーを口に含みながら、視線を葉月くんの方に向ける。
おそらく、葉月くんを理解するのはキャンディーのように甘くないのだろう。
「はあ……」
「どうかしたの?」
思わず溜息をついてしまい、弥生ちゃんに心配される。
「ううん、大丈夫」
「そう。あ、もうすぐ出番だもんね。緊張するよね、失敗しなきゃいいけど。ダンスって見るのは好きだけど、自分でやるのは苦手だよね」
「そうだね」
後夜祭のいわゆるハロウィンパーティーのクラスの催し物を出す規定がる。
去年は人形劇だったけど、今年のクラスではダンスとなった。
中等部もあるので他のクラスと重ならないように、文化祭実行員会で既に決まっている催し物をクラスの実行員がくじ引きで決める形になっている。
私もダンスは見るのは好きだけど、自分でやるのは得意ではない。
中学生と高校生とで行う場所は違うが。
「ごめんね」
ここあさんはそのまま家に帰っていった。
もうすぐ後夜祭の催しが開催されるので、校庭へと向かった。
後夜祭と言っても、一応ハロウィンパーティみたいな催しものである。
「ほら、うちのクラスこっちだよ」
「うん」
玲杏ちゃんに手を引かれクラスの持ち場へと導くと、既に葉月くん達は居た。
「しかし、いつの間にこの飾り付けしたのかな」
確か、来場者は5時までという規定があって、ここあさんが帰ったのもそのぐらいだった。
「はい、響」
「ありがとう」
玲杏ちゃんからキャンディーを受け取り口に入れる。
(甘い…)
「………」
キャンディーを口に含みながら、視線を葉月くんの方に向ける。
おそらく、葉月くんを理解するのはキャンディーのように甘くないのだろう。
「はあ……」
「どうかしたの?」
思わず溜息をついてしまい、弥生ちゃんに心配される。
「ううん、大丈夫」
「そう。あ、もうすぐ出番だもんね。緊張するよね、失敗しなきゃいいけど。ダンスって見るのは好きだけど、自分でやるのは苦手だよね」
「そうだね」
後夜祭のいわゆるハロウィンパーティーのクラスの催し物を出す規定がる。
去年は人形劇だったけど、今年のクラスではダンスとなった。
中等部もあるので他のクラスと重ならないように、文化祭実行員会で既に決まっている催し物をクラスの実行員がくじ引きで決める形になっている。
私もダンスは見るのは好きだけど、自分でやるのは得意ではない。
中学生と高校生とで行う場所は違うが。


