「いや-楽しかったね~」



「うん、結構本格的だったね」



「こ、こわかった…もういや…」



お化け屋敷は本当に本格的過ぎる程に恐怖があった。



私は結構楽しめたと思う。



けど、弥佳ちゃんは最初から叫びまくって怯えまくっていた。



「楽しくなかった?」



「全然! 楽しくない」



「え~」



玲杏ちゃんは昔からホラーとかお化け屋敷が大好きで、1人でホラーの映画を見るぐらい大好きで、幽霊スポットに行きたいと言っているぐらいだ。



でも、さすがに幽霊スポットは危険だからやめた方がいいと言うと、なぜか納得してくれたけど。



「さてと、次どうしようか?中等部の方に行こうか?」



「何かいいのあった?」



「うん、ナイトハウス館があるみたいよ」



「それも怖い系?」



「みたい」



嬉しそうに言う玲杏ちゃんだけど、さすがに可哀想になった弥佳ちゃんを思って止めさせることにした。



「ちぇ―面白いのにな~。
しょうがないな、別のところにしようか」



「そうして…」



なんとかお化け屋敷を行くことに阻止できて別の所に行くことになった。



まあ、お化け屋敷ってハロウィンぽいけど、さすがこれ以上怖がる友達はほっとけない。



玲杏ちゃんは突進型な子だけど、一度暴走すると止めれない事もなく、すぐに理解してくれる。



世間ではこういうの単純っていうのだろうけど、要するに理解力があるというものだろう。



「じゃあ、ここに行こうよ」



ようやく元気になった弥生ちゃんを見て機嫌が良くなってよかったっと思った。



「そうだ、4時から部活の方に行かなきゃいけないんだけど」



「そうなんだ、言ってたね。うんわかった」



それから4時まで色々回ったのだった。