「うーん高いわね。今日は休んだほうがいいわね」



お母さんが体温計を見ながらそう言った。



「…うん」



私はその翌日高熱を出した。



だけど、3日過ぎても良くなる事はなかった。



「なんで下がらないのかしら?」



私の熱が下がらない事に、お母さんは頭を抱えていた。



熱が出た1日目に一応病院で診てもらってお薬も貰って飲んだはずなのに、中々下がらない。



元々私は、体がそんなに強い訳じゃないからよく体調を崩していた。



更に変な力の影響でストレスで追い打ちを掛けられる。



それが、また誰にも言えず秘めている。



このように時々倒れることがよくあった。



いつもなら2日3日で良くなるのだけど、今回はちっとも良くならなかった。




ふと目が覚めると夕方になっていた。



「大丈夫、響?」



自分の部屋のベットで寝ていたら、お母さんが様子を見に訪れてくれた。



「あら、ちょっと下がったわね」



測った体温計を見てお母さんがほっとした顔をする。