それは２年生になった翌日の事だった。



２年全体にある事が私達の耳に届いた。



「ねえ、なんかあったのかな。妙に騒がしいね」



２年になりオリエンテーションも終え、今日から授業が始まる今日、朝いつものように好きな雑誌を読んでいると、廊下が妙に騒がしかった。



（？）



疑問を頭に浮かばせていると、1人のクラスメイトが私に近付いてくる。



「響ちゃんおはよ」


「あ、おはよう」


この子は型岬 弥佳〈かたみさ やよい〉ちゃん。



ロングヘアーの髪が綺麗な優しい女の子である。


元々、小学校の同級生で玲杏ちゃん同様に小学校からの友達だった。


中学は私達と一緒にこの学校を受験せずに、元々通ってた女子校の中等部に上がったのだが、高校で受験しまた同じ学校に通う事になったのだった。



去年は同じクラスにはなれなかったが、今年は玲杏ちゃんとも一緒になれた。



「ビックニュースよ！」



「また？」



続け玲杏ちゃんが騒がしく私達の間に入ってきた。



「玲杏？」



いきなりの言動に弥佳ちゃんは少し驚きを見せていた。



どうやら、昨日の始業式にᎠ組のクラスに女の子の転校生がやって来たみたい。



しかもその子は、ずば抜けて可愛いらしい。



それで、一目見ようと思う男子が数しれずいるらしい。



その中には、少し気になるからという感情で見たいと思う女子も数人からずいるみたい。



「ねえ、響も行こう！」



「私はいいよ」



玲杏ちゃんはミーハーのように私を誘い出す。



だけど、私はあまり興味がなくどうでもよさそうな態度を取った。



「そう」



「じゃあ、見に行こうよ。弥佳」



「うん」



そして２人は私を置いて見に行ったのだった。



2人が教室を出て行った後、ふいに周りを見渡す。



すると意外な事に、篠原くんと葉月くんは見に行くことなく教室に残っていた。



（２人はあまり興味ないのかな）



と思いながら不思議そうに見つめた。



まあ、私にはどうでもいいけど。



そう思い、続きの雑誌に目を戻した。



休み時間につれてᎠ組に押し入っているようで、休み時間はもっと凄かったらしい。




「へえ、そんなに可愛いかったんだ」



「ねっ」



「うん」



（へえー）



玲杏ちゃんと弥佳ちゃんは転校生の女の子の容姿を見たみたいで、かなり可愛いかったらしい。



可愛いかったから騒がしいかったのだろう。