願う先にある想い

「彼は…何を考えているのかわからない子だな」



他の方が集まるのを待っていると、桜戸さんが私に話し掛ける。



「彼もきっと心原と同じような人なんだな」



「そうね。
でも、彼は少し違うものじゃないかしら?」



「そうなのか?」



優弥くんの方を見ると、スマホを見つめていた。



(何を見てるのかしら?)



「本当はさ、俺だって理解したいと思っていたんだよ。どうしてなんだって、美実さんの事が疑問でしかなかった。心原の感情だって力だって俺にはわからない」



理解できないのは当たり前の事だ。



だってこの人は私達の家系とは別の他人だ。



たとえ戸籍上では家族でも、血が繋がっていない他人だから、私達の家系に秘密を説明しても理解できるはずなんて絶対にできない。



他人だから他人が理解できるもの感情なんて玲戸さんは持ち合わせていないのだから。



「理解できる訳ないよ。…私達家系に光なんてない。いつまでたってもドロドロとした黒くて棘のあるものだから、理解しろっていう程が無理があるよ」



何が正解だったなんか私には分からない。



「分からないわよ…そんなの」



けど、響ちゃんは心原の黒い感情とは異なったものを感じるのは、おそらくあの子は。



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