零詩が同じ学校に来た時、歌菜が俺を追いかけてきた時、零詩は家の都合だからまだいい。



けど、歌菜は全くの異った事だった。



その行為がまた心の精神がおかしくなりそうだった。



歌菜のしつこくどうしようもないない行動は俺の記憶が虫歯られる様だった。



けど、歌菜は何を感じて何を思ったのか知らない、ただあの人と関わりを持ってしまった事実が俺には悪意を感じた。



どうして?



なぜ?



それは、俺が耐えれなくなった戒めだろうか?



そういう感情が心に迫った時、ふと見えたのが美沙樹の怯えている表情だ。



ああ、そうか。



美沙樹はずっと守られて大事に育てて来られた人間だから、この子を守ってあげなきゃ手を差し伸べてあげないといけない子なんだ。



俺はずっとそういう特別だけど何もないそういう人間になりたかったんだ。



他の人はみんなそういう人だ。



俺はあり過ぎるくらいなんだ。



特別なものが。



手を差し伸べばしたら、あっさり暖かみが伝わり、人は優しい心で出来ているものだと初めて知った。



1人になると、なぜかわからなかったが涙が出た。



それは、自分への虚しさだった。



俺は本当にダメでダメでダメダメだった。



美沙樹の真っ直ぐな感情が俺には辛すぎて悔しかった。



俺は美沙樹や父さんのような純粋で真っ直ぐな心を持ちたかったんだ。



俺の心はとっくに壊れていて汚れていて正常に機能しないそんな情けない人間に気が付いたらなってしまっていたんだ。



気が付いた時には既に遅かった事に気付いた。