願う先にある想い

バス停まで送ってもらいちょうどバスが来たところで天仲さんはある事を言う。



「ねえ、優弥くん」



「はい?」



「あなたは秘密を絶対に守れる人かな?」



「えっ」



「例えば、どうしても言えない感情が心にある人だと守れるよね?そういう人かな?」



「まあ、だいたいは」



天仲さんはおそらく俺を試しているのだろうか。



でも、その尋ねはあっていると思う。



俺は心が壊れてて人には言えない感情を持っているから。



「そう、じゃあ明日もいらっしゃい。響ちゃんが大事ならね。そして教えてあげる、私達の家族の秘密」



「………」



そう言って、静かに天仲さんは美沙樹の家へと帰っていった。



いつの間にか発作の苦しさはなくなっていた。



天仲さんは正確に判断できるまともな人なのだろう。



そして、よく理解している。




俺とは初めて会ったというのに、俺の症状にすぐに理解してくれた。



これは、美実さんのような人と関わり持っているから言えて理解できるのだろう。



美沙樹のお母さんもそういう人だった。



美沙樹には男子と絶対に関わらないように言いつけていた筈なのに、俺の事は認めてくれた。



けど、美沙樹のお父さんは不安そうだった。



今まで避けさせていたのになぜ?という表情だった。



もしかしたら、これも力の理由とするのだろうか。