「ここまででいいよ」
曲がり角一歩手前で回転するようかのように葉月くんの前に出てニコッと微笑みながら言う。
「あ、そうか」
「うん」
軽く挨拶をして曲がり角を曲がろうとした時、葉月くんに声を掛けられる。
「ねえ」
「うん?」
動いていた足がぴたっと止まり葉月くんの方へと顔をもう一度向ける。
「俺さもう一度歌菜を探してみるよ。…それと警察に言ってみた方がいいと思う。明日、あいつの叔父さんと叔母さんの家に行ってみようと思う。良かったら一緒に来る?」
「………」
TVの情報では白石さんの情報は一切流れていない。
それ以前か先程葉月くんから教えて貰ったのだが、白石さんが行方不明になってからしばらくして葉月と篠原くんが白石さんが住んでいる叔父さんと叔母さんの家に聞きに行ったのだが、白石さんが行方不明だというのに警察に捜索願いも出していないらしい。
それよりか、白石さんが行方不明だというのに白石さんのご両親は一度も叔父さんと叔母さんの家に訪れていないみたいで、何度連絡しても心配する応答がないという。
叔父さんと叔母さんは白石さんが美実さんと共犯している事を理解しているらしく、捜索願いを出してしまったら共犯だと見つかるかもしれないと恐れているのだと言っていた。
なぜなら、お母さんの事件の際に美実さんだけの指紋だけではなく別の共犯となる人物の指紋が見つかっていたからである。
おそらく、その指紋と一致する事は確実で、確実に捕まってしまう。
だからこそ、捜索願いを出したくないと葉月くんは言っていた。
白石さんが大事だから守りたいからなのだろう。
話を聞いていて少し疑問があった。
どうして白石さんのご両親は来ないのだろうと。
葉月くんは何か知っているような感じだったけど。
「うん」
私は葉月くんの提案に軽く頷いたのだった。
曲がり角一歩手前で回転するようかのように葉月くんの前に出てニコッと微笑みながら言う。
「あ、そうか」
「うん」
軽く挨拶をして曲がり角を曲がろうとした時、葉月くんに声を掛けられる。
「ねえ」
「うん?」
動いていた足がぴたっと止まり葉月くんの方へと顔をもう一度向ける。
「俺さもう一度歌菜を探してみるよ。…それと警察に言ってみた方がいいと思う。明日、あいつの叔父さんと叔母さんの家に行ってみようと思う。良かったら一緒に来る?」
「………」
TVの情報では白石さんの情報は一切流れていない。
それ以前か先程葉月くんから教えて貰ったのだが、白石さんが行方不明になってからしばらくして葉月と篠原くんが白石さんが住んでいる叔父さんと叔母さんの家に聞きに行ったのだが、白石さんが行方不明だというのに警察に捜索願いも出していないらしい。
それよりか、白石さんが行方不明だというのに白石さんのご両親は一度も叔父さんと叔母さんの家に訪れていないみたいで、何度連絡しても心配する応答がないという。
叔父さんと叔母さんは白石さんが美実さんと共犯している事を理解しているらしく、捜索願いを出してしまったら共犯だと見つかるかもしれないと恐れているのだと言っていた。
なぜなら、お母さんの事件の際に美実さんだけの指紋だけではなく別の共犯となる人物の指紋が見つかっていたからである。
おそらく、その指紋と一致する事は確実で、確実に捕まってしまう。
だからこそ、捜索願いを出したくないと葉月くんは言っていた。
白石さんが大事だから守りたいからなのだろう。
話を聞いていて少し疑問があった。
どうして白石さんのご両親は来ないのだろうと。
葉月くんは何か知っているような感じだったけど。
「うん」
私は葉月くんの提案に軽く頷いたのだった。