「響ちゃん〜!」
家に帰るとここあさんが今にも泣きそうな顔で駆け寄ってきた。
「ここあさん、ただいま」
「もう、遅かったじゃない!心配したんだから」
「ごめんなさい、クラスメイトと話し込んでて」
「そっか、それならいいんだけど」
ここあさんはホッと安泰の息を吐いた。
「本当に何もなくてよかった」
「…心配していたんですね、ごめんなさい」
「いいのよ、少し心配してたの」
そう言ってここあさんは浮かない表情で私に向ける。
「心配?」
「うん、だって。美実が由里ちゃんが殺したって事は、次狙われるのは響ちゃんなのかなって。
だってあの子は一度あなたをさらって殺そうとしてたのは事実だから。でも、考え過ぎなのかな」
「………!」
(言わないとここあさんに、ちゃんと)
私は美実さんと白石さんに狙われていると。
「どこにいるのかしら?美実」
伝えなきゃと口を開けようとしたら、ここあさんは少し心配そうな表情であさっての方向を見やる。
「!」
「何か企んでなきゃいいんだけど、早く捕まってほしいわよね」
「そうですね」
お母さんが殺されてから、連日からメディアでの放送や情報がひっきりなしに流れているが、未だに手掛かりは掴めずにいる。
「こんな事になるんだったら、早めに通報しておくんだったなって少し後悔してるの。でも、無理よね…」
「えっ通報?」
通報ってどういう事なんだろう?
美実さんは確かにお母さんやおじいちゃんやおばあちゃんを殺害したけど、おじいちゃんとおばあちゃんの事件の後に捕まってお母さんの事件以前は何も事件を起こしていないはずだとここあさんは言ってたけど。
家に帰るとここあさんが今にも泣きそうな顔で駆け寄ってきた。
「ここあさん、ただいま」
「もう、遅かったじゃない!心配したんだから」
「ごめんなさい、クラスメイトと話し込んでて」
「そっか、それならいいんだけど」
ここあさんはホッと安泰の息を吐いた。
「本当に何もなくてよかった」
「…心配していたんですね、ごめんなさい」
「いいのよ、少し心配してたの」
そう言ってここあさんは浮かない表情で私に向ける。
「心配?」
「うん、だって。美実が由里ちゃんが殺したって事は、次狙われるのは響ちゃんなのかなって。
だってあの子は一度あなたをさらって殺そうとしてたのは事実だから。でも、考え過ぎなのかな」
「………!」
(言わないとここあさんに、ちゃんと)
私は美実さんと白石さんに狙われていると。
「どこにいるのかしら?美実」
伝えなきゃと口を開けようとしたら、ここあさんは少し心配そうな表情であさっての方向を見やる。
「!」
「何か企んでなきゃいいんだけど、早く捕まってほしいわよね」
「そうですね」
お母さんが殺されてから、連日からメディアでの放送や情報がひっきりなしに流れているが、未だに手掛かりは掴めずにいる。
「こんな事になるんだったら、早めに通報しておくんだったなって少し後悔してるの。でも、無理よね…」
「えっ通報?」
通報ってどういう事なんだろう?
美実さんは確かにお母さんやおじいちゃんやおばあちゃんを殺害したけど、おじいちゃんとおばあちゃんの事件の後に捕まってお母さんの事件以前は何も事件を起こしていないはずだとここあさんは言ってたけど。


