最初から少しだけ不思議に思ってた。
なぜお母さんは、葉月くんを許したのだろう?
普段なら絶対にそんな事はしない人で、むしろ男の子なんて拒絶するのに、私にくどい程に「男の子に絶対近付いちゃだめ」と言っていたのに、どうしてだろう。
もしかしたら、ここあさんが言っていたお母さんの感情が視える力で葉月くんを許せたのかもしれない。
確か、私のような心の声が聞こえるものではないけど、お母さんは心の感情や思いが視えると、ここあさんは教えてくれた。
「ねえ、葉月くん。
お母さんは葉月くんの事 何て言ってたの?」
「えっ」
「不思議な事を言われたりしなかった?」
「あー」
葉月くんは私の言葉に、一瞬考えるような仕草をして口を開ける。
「言われたよ…もしかしたらだからなのかもね、俺の事を心許したのは」
「……」
そういえば、葉月くんの事を話すお母さんはいつも言う拒否する感じではなく、むしろ嬉しそうだった。
それがずっと気になっていた。
何か理由がある、そんな風に考えていたけど、やはり理由があったんだ。
「何を言われたの?」
「……」
そして、また葉月くんは黙り込んだ後に静かに口を開く。
「視えないって言われた。
抱えているものが深く感じるから視えないって」
「えっ」
そういえば、ここあさんも言ってた。
視える人と視えない人があるって。
それは、心に抱えている人が深いと視えないって。
もしかしたら、葉月くんが心の声が聞こえなかったり感じないのは、葉月くんの心の中に抱えているものが深いから聞こえないのだろうか。
「それから」
「それから?」
葉月くんはふと私の方を見つめ、何かを思い詰める表情で私を見る。
「葉月くん?」
「微かだけど美沙樹の事が視えるって言われた」
「えっ」
「それは、純粋で優しいものだって言われたよ。
本当驚きでしかないんだけどね。でも、だからなのかなお母さんが俺にお願いした理由がそれだとしたらなんとなく理解できたんだ」
「……」
もし、もし葉月くんが私に対して特別な想いを抱いているのなら、私は。
なんて考え過ぎだろう、そんなはずない。
おそらく、葉月くんは私に対して心配しているだけで、それ以上の想いなんて期待してはだめなんだろう。
きっと今日のあれもそうだと言える。
「それと」
「ん?」
「いや、なんでもない」
きっとお母さんは他にも葉月くんに何か言ったはずだと思うけど、それ以上は聞かなかった。
なぜお母さんは、葉月くんを許したのだろう?
普段なら絶対にそんな事はしない人で、むしろ男の子なんて拒絶するのに、私にくどい程に「男の子に絶対近付いちゃだめ」と言っていたのに、どうしてだろう。
もしかしたら、ここあさんが言っていたお母さんの感情が視える力で葉月くんを許せたのかもしれない。
確か、私のような心の声が聞こえるものではないけど、お母さんは心の感情や思いが視えると、ここあさんは教えてくれた。
「ねえ、葉月くん。
お母さんは葉月くんの事 何て言ってたの?」
「えっ」
「不思議な事を言われたりしなかった?」
「あー」
葉月くんは私の言葉に、一瞬考えるような仕草をして口を開ける。
「言われたよ…もしかしたらだからなのかもね、俺の事を心許したのは」
「……」
そういえば、葉月くんの事を話すお母さんはいつも言う拒否する感じではなく、むしろ嬉しそうだった。
それがずっと気になっていた。
何か理由がある、そんな風に考えていたけど、やはり理由があったんだ。
「何を言われたの?」
「……」
そして、また葉月くんは黙り込んだ後に静かに口を開く。
「視えないって言われた。
抱えているものが深く感じるから視えないって」
「えっ」
そういえば、ここあさんも言ってた。
視える人と視えない人があるって。
それは、心に抱えている人が深いと視えないって。
もしかしたら、葉月くんが心の声が聞こえなかったり感じないのは、葉月くんの心の中に抱えているものが深いから聞こえないのだろうか。
「それから」
「それから?」
葉月くんはふと私の方を見つめ、何かを思い詰める表情で私を見る。
「葉月くん?」
「微かだけど美沙樹の事が視えるって言われた」
「えっ」
「それは、純粋で優しいものだって言われたよ。
本当驚きでしかないんだけどね。でも、だからなのかなお母さんが俺にお願いした理由がそれだとしたらなんとなく理解できたんだ」
「……」
もし、もし葉月くんが私に対して特別な想いを抱いているのなら、私は。
なんて考え過ぎだろう、そんなはずない。
おそらく、葉月くんは私に対して心配しているだけで、それ以上の想いなんて期待してはだめなんだろう。
きっと今日のあれもそうだと言える。
「それと」
「ん?」
「いや、なんでもない」
きっとお母さんは他にも葉月くんに何か言ったはずだと思うけど、それ以上は聞かなかった。


