「美沙樹は電車で来てるの?」
「ううん、バス」
「じゃあ、優弥と一緒なのか。俺は電車なんだよ」
(電車なんだあ)
電車での通学はした事がない。
小学校は女子校だけど、家から30分ぐらいの場所だったから、電車通学は羨ましく感じたりもする。
「俺もバスで帰ろうかなー」
「遠回りになるんじゃあ」
「だよなー」
今日はなんだかおばあちゃんに言われた言葉が気掛かりで心があまり楽しい気持ちになれなかったけど、今は不思議と楽な感情になっている。
だけど、楽な気持ちになったのもつかの間、ふいに見知った人影に目を奪われる。
「…白石…さん?」
「えっ?」
「今、向こうに白石さんが走っていった気が」
「走っていったって、このビルに?」
「うん」
私の言葉に2人は今立っているビルの横を曲がろうと向かうが「誰もいないよ」と先方にいた篠原くんがそう確認して戻ってくる。
「気のせいかな…?」
でも、確かにあれは白石さんの姿だった。
(きっと、気のせいだよね)
そういう事にして、考えないようにしたのだった。
「ううん、バス」
「じゃあ、優弥と一緒なのか。俺は電車なんだよ」
(電車なんだあ)
電車での通学はした事がない。
小学校は女子校だけど、家から30分ぐらいの場所だったから、電車通学は羨ましく感じたりもする。
「俺もバスで帰ろうかなー」
「遠回りになるんじゃあ」
「だよなー」
今日はなんだかおばあちゃんに言われた言葉が気掛かりで心があまり楽しい気持ちになれなかったけど、今は不思議と楽な感情になっている。
だけど、楽な気持ちになったのもつかの間、ふいに見知った人影に目を奪われる。
「…白石…さん?」
「えっ?」
「今、向こうに白石さんが走っていった気が」
「走っていったって、このビルに?」
「うん」
私の言葉に2人は今立っているビルの横を曲がろうと向かうが「誰もいないよ」と先方にいた篠原くんがそう確認して戻ってくる。
「気のせいかな…?」
でも、確かにあれは白石さんの姿だった。
(きっと、気のせいだよね)
そういう事にして、考えないようにしたのだった。


