願う先にある想い

お昼、購買部に向かっていると、葉月くんの声が聞こえ声の方へと向かうと葉月くんが女の子から告白を受けていた。



「葉月くん…」



「ごめんね、俺 誰とも付き合う気ないから」



今出ちゃいけない気がして思わず目の前の物陰に隠れて様子を伺う。



(かわいい女の子、白石さんみたい)



女の子はそのまま葉月くんと別れて帰って行く。



その様子をぼーっと眺めていたら、耳元から葉月くんが「盗み聞きはよくないな」とクスクスと笑いながらささやいてきた。



「!?」



気付かれていた事にびっくりして、振り返ると葉月くんが笑いながら私を見ていた。



「あ、えっと…ご、ごめんなさい。
わ、わざとじゃないの!」



「うん、分かってるよ」



「………」



やっぱり葉月くんってモテるんだ。



(当たり前か)



葉月くんは綺麗でかわいいし、女の子が好きになっても当然のような素材が持ち合わされているから、モテない訳ないもの。



「それで、何しに来たの?」



「あ、そうだ。購買部行かないと」



私は慌てて立ち上がり購買部へと向かった。