願う先にある想い

˚˙༓࿇˚˙༓࿇˚˙༓࿇˚˙༓࿇
˚˙༓࿇˚˙༓࿇



「——ん…」



カーテンから差し込む日の光に目が覚め瞼が開く。



目を覚まし、しばらくぼーっと動くことなく天井を眺めていた。



「随分昔の夢を見たな」



まだ母さんが生きていた頃の夢で、正直言ってあの頃の記憶は曖昧だから覚えていないけど、あんな事言っていたんだ。



そういえば、小さい頃はおじいちゃんとおばあちゃんが居ない事に、他の子に対して羨ましがった事があった。



断片的だけど、なんとなくそこだけは覚えている



正直、母さんの思い出というのはほとんど覚えていない。



ただ、優しくて綺麗でかわいい素敵な人という事だけははっきりと覚えている。



そして、俺の顔のパーツのすべてが母さんと酷似している。



更に性格までが似ている。



そして、母さんの過去は壮絶でもある。




だけど時折、今自分には父さんしか家族が側に居ない事に虚しく感じる時がある。



零詞のお母さんに対しては思ったりはしなかったけど、美沙樹のお母さんには、少しだけ漂わない不甲斐ない想いを持ってしまった。



寂しいや羨ましい、そんな心苦しい感情。



おそらく、それは似ていたから俺の母さんと雰囲気が。



それで、錯覚を起こして感情が不安定になってしまったんだ。



ベットから起き上がり足を空中に出す。



「感情が視えるかあ」



じゃあ、俺の歪んだ感情も見えているって事なんだろうか。



美沙樹が「人の心が聴こえる」と聞いた時はすごく驚いたけど、美沙樹のお母さんから「人の奥底の感情が視える」と聞いた時はさすがに驚きもしなかった。



むしろ、やはり親子なんだと納得してしまった。



「…はあ、どうしよう、この感情」



歌菜の時の好きとは全然違う、穏やかで優しいそんな感じだ。



手のひらを目の辺りを覆い溜息を吐く。



(美沙樹は俺の事どう思っているのかな)



友達…いや、ただのクラスメイトで、…少し仲がいい? とも言い切れなくて、話しをよくする仲で…あとはなんだろう?



よくよく考えれば、美沙樹と俺の関係性ってなんだろう?



「曖昧だ…」




゚*.。.*゚*.。.*゚yuuya*.。.*゚*.。.*゚