まるで急ぐかのようにあの部屋へと足を進んだ。
そして、その部屋の前で立ち止まった。
「……ふぅ…よし」
ひとつ深呼吸を吐き、決心をしドアノブに手を掛けた。
「……えっ!?」
扉を開き中に入ると、私の目に映った光景に一瞬頭がサアっと青ざめる。
「…うっ」
私の瞳に映った光景は、人が殺された殺人現場の光景だった。
あれはおそらく、おばあちゃんとおじいちゃんの姿。
「えっあっあれ?」
だけど、一度瞼を瞬きすると、今度は先程の光景はなかったかのように普通の整頓された綺麗な部屋が映った。
「今のは何? 幻覚?」
《いいえ、幻覚ではないわ》
「!?」
まただ。
またあの声だ。
この声は…。
「お…ばあ…ちゃん?」
私はその声に対して戸惑いながら語尾にはてなマークを付けて呼んだ。
《はい。はじめまして、響ちゃん》
「っ」
姿は決して見える事はないけど、声は確かにはっきりと聞こえる。
これは、中身の声ではなく魂の声だ。
そうか、おばあちゃんはずっとこの部屋にいたんだ。
何かを待つかのように。
でも、どうして私には聞こえるのだろうか。
そして、その部屋の前で立ち止まった。
「……ふぅ…よし」
ひとつ深呼吸を吐き、決心をしドアノブに手を掛けた。
「……えっ!?」
扉を開き中に入ると、私の目に映った光景に一瞬頭がサアっと青ざめる。
「…うっ」
私の瞳に映った光景は、人が殺された殺人現場の光景だった。
あれはおそらく、おばあちゃんとおじいちゃんの姿。
「えっあっあれ?」
だけど、一度瞼を瞬きすると、今度は先程の光景はなかったかのように普通の整頓された綺麗な部屋が映った。
「今のは何? 幻覚?」
《いいえ、幻覚ではないわ》
「!?」
まただ。
またあの声だ。
この声は…。
「お…ばあ…ちゃん?」
私はその声に対して戸惑いながら語尾にはてなマークを付けて呼んだ。
《はい。はじめまして、響ちゃん》
「っ」
姿は決して見える事はないけど、声は確かにはっきりと聞こえる。
これは、中身の声ではなく魂の声だ。
そうか、おばあちゃんはずっとこの部屋にいたんだ。
何かを待つかのように。
でも、どうして私には聞こえるのだろうか。