願う先にある想い

「つまり、次のターゲットは私になるって事なんだよね?」



つまりは、このまま行くと私もおばあちゃんやお母さんと同じように殺されるって事になるんだ。



《そういう事ね》



おばあちゃんは否定する事なく軽く頷いた。



「どうしたらいいの?どうしたら狙われずに済むの?」




何も悪い事を一切していないのに、私がお母さんの娘だからという理不尽な理由で殺されるのは納得いかない。



お母さんを殺した事だって本当は納得いっていないのに、このまま同じように殺されたくなんかない。



《説得をしてほしいの。そして、この事をここあちゃん達やあなたが話すべき人に話して。そうすれば、きっと響ちゃんは助かるわ》



「説得…」



説得など私にできるものだろうか?



いつもお母さんに守られていた私が、美実さんの狂気から自分を護る事ができるのだろうか。



あの人を目の前にする事だって難しいというのに。



なぜなら、あの人を目の前にすると悪寒と恐怖で恐ろしい程に体が震えて思考がおかしくなってまともな考えができなくなってしまうから。



同じ血の繋がった家族なのに、どうしてこうも違いがあるのだろう?



おそらく、あの人は白石さん以上におぞましくて怨みや妬みの感情で埋めつかされていて、幸せを願う感情など1ミリもなく、恐怖で感情が拒否反応をおこしているのだろう。



「できるのかな?そんな事…」



不安がのしかかる。



美実さんに対する自信なんかこれっぽっちもない。



《出来なきゃ、あなたも同じ目に逢うって事よ》



おばあちゃんらしくない残酷な程に厳しい言葉を向けてきた。




(同じ目…)



「同じ目」という言葉に一瞬だけ心がぴくっと動いた。