翌朝、リビングへと入ると、既にここあさんと旦那さんは起きて朝の準備をしていた。



「あら、おはよう、響ちゃん」



「おはようございます」



2人は仲良さそうに朝食を作っている。



(仲良しな夫婦だな)



「ふふふ」



ここあさんは突然不自然に笑い出す。



「どうしたんだ、変な笑い方をして」



「子供がいたら、こんな感じなんだなーって思って」



「ああ、そういう事か」



「でも、私は無理だけどね」



「………」



2人の仲良さそうな様子を両親の姿に重ね合わせながら、洗面所へと向かった。



(既視感を感じるな)



そんな事を思うながら洗面所へと向かった。