中学1年
勝手に皆にシカトされてると思いこんで不登校になった。
「お腹が痛い」
嘘だけど嘘じゃない
そんな理由で学校を休み続けた。

それを小学生の弟は見ていたらしい。
「なんでお姉ちゃんは学校に行かないんだろう」
彼はそう思っていたそうだ。

中学3年
弟が入学してきた。
僕はその時は中間教室に通うようになっていて、クラスなんかにはもちろん顔も出さなかった。

そんなとき
弟は友達に聞かれたそうだ。

「お姉ちゃんて何組なの?」

兄弟が居ることは友達に言っていたらしい。
だけど
弟は答えられなかった。

僕はクラスになんかいないし、かと言って"中間教室"なんて恥ずかしくて言えなかったんだろう。

きっとふつうの姉なら
「4組だよ」
と普通に答えられただろうに。

僕が普通じゃないから
弟に辛く恥ずかしい思いをさせてしまった。

そんな事が何度かあったらしく、そのうち弟は一人っ子政策を始めた。
「自分は一人っ子だよ」
そう周りに言い始めたらしい。
これは流石に傷付いた。
でも
その時に感じたのはそれだけ。
今はホントに申し訳ないと思ってる。
出来るなら
一番戻りたくないこの時期に戻りたいと思うほどに。

良く考えればそれからだ。
弟と口を聞かなくなったのわ。
僕も反抗期だったし、弟も僕を疎ましく思っていたから。
だから話さなくなったのかな。