題名のない恋物語




以前はただの提案だった。


慣れる為の練習で、そこには下心も何もない。お節介という名の親切心だった。


だけど今度は違う。もはや好きと口にするよりも緊張するが、目を逸らすことはできなかった。


理紗はまた泣きそうな顔をしながら優しく笑って、





「……はい」






そう答えてくれた。


ああもう友達じゃなくて恋人同士なんだなと思うと、なんだかむずむずして恥ずかしかった。


でもそれ以上に喜びが大きくて、愛しくて、そっと顔を寄せると、理紗は戸惑いながらもぎゅっと目を瞑った。