題名のない恋物語




再度うどんを食べ進めると、今度は涼が質問し始めた。





「理紗は小中で好きなやつとかいなかったの」

「え、いたよ。祐樹とか礼央とか圭介とか」


全部片思いで終わったけど。


「なんかすごいミーハーなのはわかった」

「今思うとどこが好きだったのかさっぱりだけど、みんなに人気な人ばっかり好きだったなあ。あとみんな運動できる」




昔はわかりやすく運動会で活躍するクラスの人気者が好きだった。今となれば絶対にないなと思う人もいるけど。




「涼も運動できて人気者だったけど、女顔のせいか顔が可愛らしくて背が低かったから弟みたいに思ってたんだよね。だから全くそういう対象じゃなかったなあ」

「だろうな」

「女顔は今も変わらないけど。女装したら似合うだろうな」



ちょっとでかいけど美人に化けるだろうな、と、想像しながらうどんを食べる。今度メイクしてウィッグをつけて貰おうかな。


最後の一本を食べ終えて「ご馳走さま」と手を合わせると、涼に「早すぎ」とつっこまれた。


私が早食いなのもあるが、涼はゆっくり食べるみたいだ。まだ半分弱残っている。