題名のない恋物語




何してんだ、と思いつつもなんとなく動けないでいると、咳払いをしつつ涼が切り出す。





「…理紗、とりあえずあっち座んない?」




涼が指を指す方向にはソファがあった。壁際に置かれたソファには、あまり人が座っていなかったのでそちらに向かう。


少し間をおいて並んで座る。このまま話すらしい。





「あの、ごめん、変なこと言って気まずくして」

「いや、あの全然。その、涼はどういう感じが好きなのかなってすごい悩んだんだけど、お姉ちゃんに手伝ってもらいながら考えて準備したから、素直に褒めてもらえて嬉しかったよ」




自分一人で選んだり準備したりしなくて正解だった、と小さく笑う。一方涼は黙ったままかと思いきや大きく息を吐いて顔を覆った。






「え、涼?」

「あーーーーー…」

「おーい、大丈夫か」