題名のない恋物語




そのあと、電車が来るまでも電車に乗ってからもほとんど会話といい会話をしなかった。お互い変に緊張してしまってるのがわかる。初デートの中学生カップルか。


目線を下にして目を合わせないようにしながら、涼の服を見る。私服なんていつぶりに見ただろう。ほとんど制服だから、なんだか変な感じ。


涼は黒のスキニーにビッグシルエットっぽいグレーのシャツを着ていた。シンプルだ。でもスタイルがいいからものすごくおしゃれに見えてしまう。羨ましい。


そのままほぼ無言で電車を降り、ショッピングモールへ向かう。そこは駅とつながっているため、外へ出なくてもそのまま行けるようになっているらしい。


やはり最近できたばかりなだけあって、人がたくさんいた。映画館やゲーセンもあるためか、若い人が多いように感じる。


駅とショッピングモールは2階部分が繋がっているらしい。ようやく中に入ると、ファッション系のお店が多く並んでいた。





「おお〜すごいなぁ」





思わず声が漏れる。思ってたよりも大きくてきらびやかだ。建物の中央部分は空間となっているので、ここからでも上の階が見渡せる。


これからどうしようかと、涼を見上げると目が合い思わず2人して逸らした。