黙って考え込んでしまうと、涼が申し訳なさそうに笑う。なんか、逆に申し訳ない。涼は何も悪くないのだ。
「ほら、辛気くさい顔してないで食え。ポテト食べちゃうぞ」
「うう…すまん…」
「ったく、どうせマイナスに考えてるんだろうけど、俺別に何も後悔してないからな。俺自身複数のことを同時に上手くやれるほど器用じゃないし」
「そっふぁ」
「食べながら喋るんじゃありません」
口に含んだポテトをコーラで流し込む。涼にデブと言われたがここはスルーしよう。
「ま、俺のことはいいからお前も早く彼氏作れ」
「や、うん…なんか涼の話聞いてたらめんどくさくなってきた」
