部の女性陣がチョコを配り始めた。 彼女も先輩たちに続いて男性陣にチョコを渡している。 「速水先輩もどうぞ。いつもありがとうございます。」 「ありがとう。頂くね。」 彼女がくれたチョコは部のやつらに配っているのと同じものだった。 もちろんそれは想定内だ。この場であの本命用を渡されるとは思っていない。 少しがっかりしたのは気のせいだ。