「えっ!?お前・・・こんな所で何してる

んだ!」

「あっ・・・」


彼、視えてるの?私の、事・・・


彼の驚いた表情を見ていると、明らかに私

の存在に気づいているのだと分かる。私は

そんな事が嬉しくて少しだけど安心した。


「私、その・・・死んじゃった、みたい

で」

「は?死んだって・・・」


彼は何か言いたげだが、私の透けた体を見

てなるほどと納得してくれたらしい。

「ていうか、何でお前が死ぬんだ?昨日ま

で普通だっただろ」

「うん・・・でも、朝起きた時にはも

う・・・」

「そ、そうか・・・」

流石の彼も動揺しているらしく、憎まれ口

を叩いてこない。深刻そうな顔を見ている

と、少しは心配してくれているのかと何だか

嬉しくなった。

「他の人間には視えていないのか?」