・・・っていうか、夢・・・?


そう、夢・・・よね?そう!これは夢!


私はそう思い再び目を閉じた。しばらくし

て目を開けたが目の前の光景は何1つとして

変わっていない。


・・・これ、本当にヤバいんじゃ・・・


頬をつねってみても、痛いだけで状況は一切

変わらなくて。私は絶望して肩を落とし

た。


・・・どうしよう、これ・・・


とりあえず体に戻ろうとするが、どんなに

体へ入ろうとしても無駄だった。


・・・やっぱりこれ、死んでるんだ・・・


私はどうしようもなくなって部屋を出た。

城の図書室に入るとヴィッツがいる。イス

に座り一人で本を熟読していた。

「ま、死んでるから視えるわけないよね」

って小さく呟いた。すると途端に彼が私の

方を見た。