「さっさと目覚ませ!バカ女!」


「っえ!?私、あれ?生きて・・・?」


俺の大声に、ようやく姫の目が覚める。良

かった、彼女が助かって。俺は素直にそう思

った。

「俺が助けてやったんだ。感謝しろよ」

俺を見て、最初はポカンとしていた彼女。

しかしすぐに泣き出してしまった。


「ほっ、本当に?夢じゃない?」

「ああ、夢じゃない」


こいつ、結構可愛いとこあるじゃねえか。

いっつも意地はって、つまんねえ奴だと思っ

ていたが。


「・・・私、貴方の、事が・・・」


何となく彼女の言いたい事が分かって、キス

で唇を塞ぐ。姫の顔が、パーッと赤く染ま

っていった。


「俺も好きだ。お前の事が」


もう二度と、君をこんな目に遭わせたりし

ない。俺が一生掛けて守ってやる。