何だかまたドキドキする。これはもう否定

出来ない。本当に、恋なんだ・・・



その日の夜、私は部屋に戻りソファに寝転

んでいた。ベッドには相変わらず私の本体

が横たわっている。


どうしたらいいのだろう・・・


何が原因で元に戻れないのか分からない。

だけど確実に、長い間体から魂が離れてい

れば私は確実に死んでしまう。

「そんなの、やだ・・・」

部屋を出ると、ヨロヨロと廊下を歩く。廊

下の隅でお父様と側近が何やら話してい

た。

「本当にこれは上手くいくのか?」

「ええ、大丈夫です。姫様は生きています。

しかし亡くなったとした上で、犯人をヴィ

ッツにすればこちらの計画通り」


え?計画?ヴィッツが犯人?

どういう事!?


「ミカエルには申し訳ないが、これもあい

つの為だ。ヴィッツに肩入れしている所が

あるからな」