いきなり声を張り上げたのは、お父様の側

近。側近はみんなを黙らせると更に続け

た。


「姫様は誰かに殺された。この城の中に犯

人がいるはずだ」


えっ?いやいや、私いきなり死んだんだけ

ど・・・

私は朝、苦しむ事もなく気づいたら死んで

いた。これは殺人なんかではない。絶対

に。


「犯人を連れて来た者には、褒美を与え

る。王様からの命令だ。みな心して探し出

せ!」


側近が命令するとみんな威勢良く返事をす

る。みんな城で働く者だから言う事を聞く

のだろう。

「・・・これ、どうしろって言うの?犯人

なんていないのに・・・」

私はどうにもならない現実に頭が痛くなっ

た。


それにしても・・・死んでる割に、全然肌の

色とか変わってない・・・