私は息を整えて


1,1,9…


と念じた



すると、電話が繋がった



「はい、浅果災害救急情報センターです」



「火事ですか、救急ですか?」



声を出せないことは分かってる


それでも私は念じた





………救急…


「救急ですね! 住所をお願いします」


………御天道町


………2丁目


………15番地の7


「はい!わかりました。
症状の方はどのような感じですか」



………汗


「わかりました!すぐに向かいますので、落ち着いてお待ちください!」