「……夕!もういいから! お前、今自分がどんな姿してるか見えてんのか!?」 …見えないわよ 鏡に私の姿なんてうつらないし でも、私の見える範囲では 私の濡れた、長くてクルクルの髪の毛が 風にのっているかのように持ち上がり ただひたすらに、彼女さんを睨みつけている感覚があるだけだ