「夕。」



久彦くんに呼ばれた



彼女は帰らせたようだ



「夕だよね、今日の」



………うん…



本当に……本当にごめんなさいっ………!



「今日のはちょっと、俺も言いようがないんだけど」




…怒ってる…


そりゃそうだ



私、危うく彼女さんを殺すところだったんだもん



………ごめん、ごめん…



誤って済むことじゃないって分かってる



本当にごめんなさい…



「………分かった…

でも、次はないから。

流石に俺も許せないよ」



……はい…





こぼれ出そうな涙を必死に、必死に、こらえた