そうこうしているうちに久彦くんが帰ってきた



かなり酔っているのか、真っ赤な顔でフラフラしてる



久彦くん、大丈夫?




「ぅあ〜?だいろーぶ、だいろーぶ〜」



今日結構遅かったねー



「そらーなぁ〜

へへっ、美由香と初めてのデートだぜぇ〜」


美由香……?



デート…?



『ガシャーン!!!』



「は?」



私も驚いて音のした方へ行くと、



洗濯物の竿がバキバキになって落ちていた



あまりの様子に久彦くんも酔いが覚めたようだ



「夕?」



知らない、知らないよ!



「あ…うん

俺なんか変なこと言ってた?」



変なこと…なんて言ってない…よ?


「……そっか、ならいいんだけど…」




…………

いやだ


嫌だ嫌だ嫌だ


久彦くん、私を嫌いにならないで…


…………