………………久彦くん、




鷹之…連れてってもいい……??







「え………」








ふふふっ冗談だよ。






そうして私はゆっくりと鷹之に近づいた





「なんだ!!俺を連れていく気か!!また戦うか!?
いいぞ!今度こそ祓って…………………」






私は手を鷹之の額に近づけた





くたぁ…

「わっ…!じ、爺ちゃん!?おい!!?」





大丈夫だよ…



鷹之から…私の記憶を除いたの…




「え………」





これで…『私』の存在は久彦くんと私だけの秘密になったね



これで…もう鷹之はこんな卑しい心、見せないはずだよ…



きっと…私に出会わなかったら、こんな風にはなってなかったと思う…


知代子さんのこと…本当に愛していたと思うから…





「え…………………夕……何を…」