彼の名前は神西 久彦といった



どうやら就活中の大学生のようだ



彼は他の人達とは違い、いつも話しかけてきてくれた



そして、私にご飯までも作ってくれた



食べれないけどね



「一緒に食べた方が美味しいじゃん、

ほら、座って!」


ごめんね、せっかく作ってくれたけど、

食べれない…



「あー!そっかー、でも何とかして食べれないかなぁ」



私も久彦くんと一緒に食べたいと思った



どうやったら食べれるかなぁ…



「なんか念じてみたら?笑」



うーん…



私も食べたい!!



そう思った瞬間、ご飯が宙に浮いていた



半透明でね。



「おお!すごいなお前、力強いじゃん」



そんなに私、力強いのかな



「強いよ!だって俺、今まで結構見てきたけどさ、ここまでハッキリ意思疎通できる幽霊いなかったよ!」



そうなんだ…



「俺さ、じいちゃんが神主してんだよね〜」



へぇ〜



だから見えるのかな



「うーん、わかんねぇけど、新たな人種の友達増えたって気分だわ」