少し歩いて建物の真ん中ら辺に来ると総司がいきなり止まった。紙で作られた扉を総司は...

スッカァーーーーーーーーン!


と、勢いよく開けた。



これには私も、



(...ストレス、溜まってるのかなぁ)



と思った。



総司が勢いよく扉を開けた直後、部屋の中から、





「うるさぁぁあああい!そおぉじいい!」



と、それはそれは鬼のような声が建物中に響き渡った。



(...この人もストレス溜まってるのかなぁ)




「いつも、静かに開けろって言ってるだろ!」




「もう、土方さん。また額のシワが増えますよ?」



「あぁ?やかましいわ!って、お前誰だ?」




(この人も結構うるさいけど、イケメンだなぁ)




「この子なんですけど、せんとらる?って所から来たらしくて...」



「せんとらる?...聞いたことないな」



「それにどうやってここに来たのかも分からないそうなんです~」




「...変な格好してるしな。
お前、長州の間者か?」



「...チョウシュウ?患者?病人?」




「違う、間者だ!患者じゃない!」




「いや、発音同じだし。病人の患者しか知らないし」



「はははははははははは!!
最高!
間者って、忍びって意味ですよ…はははは!」