「...い.....お.....い...お~い...君!」
「...っあ...」
「...えっと...大丈夫?顔面蒼白だけど」
青年が首を傾げながら聞いてきた。
「...あ、大丈夫...です...」
(全然、大丈夫じゃないわよ。...でも、なんで言葉通じるんだろ?)
「で、君はその...せんとらる?からなんでここに来たの?」
「...えっと...その、それが私もどうして、どうやってここに来たのかよく分からないんです…」
青年は少し驚いたものの、嘘はついていないと感じたのか…
「...そっか...」
と、困り気味で笑った。
「じゃあとりあえず、屯所に行こう」
何がとりあえずなのかよく分からないが、青年に手をとられ、トンショ?というところに行くことになったらしい。
青年が後ろを向いた時に、スカイブルーのような生地になにかは分からないが、──きっとこの世界の文字なのだろう──ひとつの文字が書かれてあった...