「...お前さん、大丈夫か?」
ララの近くにいたしゃがれた老人は、急に叫んで、急に固まった少女を心配し、肩を揺さぶった。
「...っは、」
「大丈夫か?」
「は、はい...」
(頭が追いつかない...どういうこと?
確かにさっきまで閃光のルキアと戦っていたはず...)
何がどうしてこうなったのか、全く理解できないララは、老人のことを忘れ、一人物思いに耽っていた。
「...おかしな娘じゃのう。奇怪な服も着ているし、お前さんどこの生まれじゃ?」
突然の問いに少し驚きながらもララは素直に答えた。
「えっと...セントラルのペル村生まれよ?」
「...せんとらる...?どこじゃそこは?」
「...え?」
(ここがどんなに田舎だとしてもセントラルは知っているはず...この国の首都なんだから)
