「先生、僕のこと好きでしょ?」

美少年は意地悪く微笑む。

月明かりの良い教室。誰も居ない校舎。
そう、誰も居ない。私と美少年以外には。

白くきめ細やかな肌にサラサラの黒髪。
黒く、深く、見透かしたような切れ長の目。

均等に整った顔立ち。
この美少年の名前はー。

「天宮 理央」