直生の答えは私の期待していた答えとは違った。
「・・・もちろん、応援する」
「・・・そっか、ありがとね!あ、私今日塾あったんだ。遅れちゃうからもう行くね。」
「・・・美紅!」
私を呼び止める直生の声が聞こえる。
それでも私は走る足を止めない。
直生の方も見ない。
今、泣いているのが知られてしまうから。
弱い私でごめん。
私は前の恋もそう。
戦える意思を持ってない。
またすぐに諦める。
もう恋はしない。
直生のことは心の中で思ってる。
言わない。
直生に好きだよなんて。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…