気づけば夕方になっていた。


陸上部も部活が終わっていた。


丘の上で寝転んだ。


腕を目の上に当てる。


応援したい。


好きな人には幸せになってもらいたい


だから応援したいのに・・・


私の恋は消えない。


昨日の人が言っていた。


私の気持ちも消える時がくる。


消えるの?


「・・・す、き・・・だよ・・・ずっと、ず、とすきだった・・・」


声が震える。


そんな時、急に


「よお!」


私は驚いて体を起こす。


そこにいたのは、昨日の人だった


「また、泣いてんのかよ。いつ見ても泣いてるな」


泣い、てる?


私は手を頰に当てた。


冷たかった。


そこでわかった。


私は泣いていたのだと。