私はまたドキドキしながら聞いてみる 『じゃあさ、好きな人いるの?』 送信してすぐに返ってきた。 『好きな人はいるよ』 やっぱり・・・あの人のことが好きなんだね。 私は泣きそうになった。 私は何回こんな思いをしなくちゃいけないんだろう。 また好きな人に好きな人がいる。 私は直生からきたそのメールに返信はしなかった。 したくなかった。 これ以上、直生の好きな人のことを知りたくない。 そう思った。 私の恋は2度目も届かないと知った。