しばらくして、離れた。


「・・・美紅、告白しないの?」


「ええ!?ま、まだそんな段階じゃ・・・それに直生が好きって気づいたの昨日だし・・・」


「え!?」


亜衣は私の顔を見てから深いため息をする。


「私は気づいてたよ。美紅の気持ち。あの絵を見てね。あれは本当に綺麗な絵だった。好きって気持ちがないと描けないよ」


「だったら私は・・・かなり前から直生に惚れていた気がするの。直生を見たとき絵に描きたいって強く思ったから・・・県展出す絵だって迷わず直生を描くことにした。直生の走る姿に私は惚れたんだね。」


「告白、しちゃいなよ。速水くんだって美紅のこと好きだと思うよ」


「そんなことないでしょ!絶対ない!今告白したって振られるだけだよ」