この時見た花火は絶対忘れない。
ものすごく・・・綺麗だった。
花火大会も終わり、周りも帰宅していく。
「じゃあ俺は亜衣を送るから」
陸と亜衣は駅の方へ向かった。
「美紅、送るよ」
「え?遅くなるからいいって」
「いいから」
そう言って私の手を握って歩き出した
手を握られて私は恥ずかしくなっていく。
離してって言おうそう言おうと思ったら
「・・・美紅、ずっと言おうと思ってたけど言えなくて・・・浴衣、めっちゃかわいい」
その瞬間私の気持ちは言葉では表せない。
この気持ち前にも味わったことがある
私は確信に変わった。
直生の後ろ姿を見ながら、思う。
私は直生に恋をした。

