準備よすぎ・・・
明日のことを軽く話して私たちは別れた。
浴衣とか似合うような女じゃないのに
明日の花火大会が一層不安になる。
「ただいまー」
「おかえり美紅」
「おかえり姉ちゃん。なにその紙袋」
「あー、これは亜衣から借りた浴衣」
「浴衣!?着るなんて珍しいじゃないお母さんが着付けしてあげる!」
「え?別にいいよ」
「明日の花火大会よね。大丈夫!お母さん仕事休みだから!髪型どうしようかしらね・・・」
私よりもお母さんが花火大会を楽しみにしている・・・気がする。
「いつもは浴衣とか着ないのに今回は着て行くなんて彼氏と行くんじゃないの?」
「まだそんなんじゃないから!」
私は言ってから後悔した。
「・・・美紅、まだってことは!」
「ち、違う!好きとかなんかじゃないし・・・あーもう!お母さん黙ってて!」
私はこれ以上一緒にいると危険だと判断し自分の部屋へ行った。