「陸は?なんて言ったの?」


私は深いため息を漏らしながら言った


「陸くんはいいって言ってたよ!速水くんも大丈夫らしいよ!」


なるほど、私には事後報告ね。


「決まったことならもういいよ。わかった行くから」


「じゃあ、浴衣着てきてね!」


「私浴衣苦手」


浴衣は好きじゃない。


動きづらいし


下駄で足痛くなるし


「可愛いって思ってもらわないと!」


「でも私浴衣持ってないよ」


「なら私の貸してあげる!私2着持ってるから」


はいと渡された紙袋


「え?なにこれ?」


「浴衣だよ!絶対美紅は持ってないだろうなって思ったから持ってきておいたの」