授業が終わると私は陸の元へ駆け寄る
「陸!リレー頑張ってよ!」
「おうよ!任せろ」
陸はかなり自信満々に返事をした。
「美紅!今日さ時間ある?話したいことあるから・・・」
亜衣が私に言ってきた。
私は何だろうと思いながらいいよと返事をした。
放課後。亜衣と一緒にカラオケにきた
ここなら周りに聞かれたりしないからとカラオケにしたり
「話しあるってなに?」
私が話を切り出した。
「・・・本当はね、美紅から話してもらうまでは私からは聞かないって思ってたの。でも、やっぱり気になっちゃってだから、聞いてもいい?」
「うん、いいけど・・・」
「県展に出した絵、あれ速水くんだって言ってたでしょ?美紅はさ、速水くんのことどう思ってるの?」
亜衣はきっと私が速水くんを恋愛対象として見ているかが気になったのだと思う。
それもそのはず、普通なら特別な感情じゃなきゃその人のことは絵に描かない。
でも私は・・・
「直生のことはもちろん好きだよ。・・・でもそれは恋愛感情じゃないと思うの私は直生を描きたい。そう思って描いただけだから・・・」
そう言うと亜衣は
「うん、わかった。これから何かあったりしたらすぐに私に相談してね」
亜衣のこういうところは本当に大好き