「・・・く!美紅!」


私は飛び起きる。


「え?え?なんでこんなに真っ暗?」


「もう6時だよ」


私はあのまま寝てしまったようだ。


失敗。


「あれ?直生がなんでいるの?」


「今更かよ。さっき部活終わってきた美紅がここで大の字で寝てたから」


「大の字で寝てないし!」


私は立ち上がって直生を睨みつける


「ふはは!冗談だっつーの!ほら、帰るぞ」


そう言って直生は自分の荷物と私の荷物を持った。


「え!?ちょっと!私の荷物!!」


「早くしろー」


直生はスタスタ歩いて行ってしまう。


私は直生に追いつくように小走りで行った。